なみえの今

豊漁、豊作、安全を願う安波祭

2025年2月21日

こんにちは、地域づくり支援専門員の今野聡です。
毎年2月の第3日曜日におこなわれている安波祭が、今年も無事に苕野(くさの)神社で開かれました。

昨年再建された新たな社殿の前で、晴天で寒さもやわらいだ気温の中、神事が執り行われ、神楽や請戸の田植踊りが奉納されました。

田村貴正宮司はあいさつで「皆さんを元気づけたいと被災間もないうちから、仮設住宅での田植踊りや神楽の披露に取り組まれてきた。皆さんの想いが伝わってくる」「いつか請戸地区がにぎわって、お神輿が練り歩く本来の形でおこなえることを目的に続けている」などと話しました。

また、氏子総代長でもある安倍一夫請戸北区長は「震災により神殿や人、住まいも流された。住むことはできないが、2月の安波祭には田植え踊りや神楽を奉納している。先人から受け継いできたものを大切にする仲間がいる。次世代につないでいく、あきらめない。請戸がいつの日か復活することを願いながら」などとあいさつしました。

震災前は家々を回って踊っていたという「村回り」も一昨年、昨年に引き続きおこなわれました。請戸芸能保存会の皆さんが請戸住宅団地、幾世橋住宅団地の2か所で住民の皆さんに踊りを披露すると拍手が起こり、再会を喜ぶ声なども聞こえました。

豊漁や豊作、海上安全を願う安波祭です。この1年も、地域の皆さんにとって良い年となるようお祈りいたします。