なみえの今
区長さんを訪問して
2018年7月5日
こんにちは。
地域づくり支援専門員の今野です。
まちづくりなみえの、地域づくり支援専門員の仕事として、まずは各行政区の区長さんの話しを伺いに5月からまわりました。
浪江町に「行政区」は49あります。つまり区長さんも49人いらっしゃるわけで、担当を専門員5人で分けるなどしてまわりました。
町内外、福島県内外、あちこちに出かけましたが、ひとまずほぼすべての区長さんにお会いし、お話しを聞くことができました。
「誰が帰って来ているのかわからない状況で、これからどうやってコミュニティをつくるべきだろう」
「沿岸部は津波の被害で災害危険区域と指定され住めない。その中で、人々が暮らしてきた証を何か残せないか」
「帰還困難区域はまだ復旧すらも進んでいない。避難先でそれぞれの暮らしも固まっている中で、人々のつながりをどうやって維持できるのだろう」
色々なお話しを伺いました。
それぞれの地区で、それぞれの悩みや課題があることをあらためて実感しました。
その中でも、前向きに何か取り組みたい、というお声も聴きました。
そのような想いを何か形にしていければ…と思っています。
6月半ばには権現堂地区8区の佐々木庸太郎区長を訪ねました。
震災/原発事故前の8区の様子や地域の成り立ち、行事などを通じた住民のつながりや、現在の課題などを伺いました。
ところで佐々木区長は避難先である現在のお住まいの近くに畑も借りていて、じゃがいもを1反5畝も育てています。
なんと「会う人会う人にあげようと思って…」なのだそうです。
そして、ウメもつけています。こちらは何と320キログラム!
並びに並ぶこの樽の量…
これも「人にあげるため」なのだそうです…。
今もこうした形で、人と人とのつながりを維持しているのかもしれませんね。
専門員も、じゃがいも(キタアカリ)をたくさん頂いて帰路につきました。
佐々木区長、ありがとうございました!