なみえの今

春のお彼岸休憩所

2019年3月29日

こんにちは、地域づくり支援員の石橋です。

3月21日(木)、春のお彼岸に、立野地区のお寺でお墓参り休憩所を設けました。

上・中・下と3つの行政区を持つ立野地区ですが、それぞれの区長の提案と協力をいただき、行政区の垣根を越えてどなたでも立ち寄れる休憩所を開設することが出来ました。

場所は立野下の光明寺です。

当日午前7時過ぎ、テント設営のために休憩所のお寺・光明寺へ行ってみると、前日までにすでにお墓参りを済ませた方も多かったのか、墓前には生花がいっぱいでした。

午前8時の休憩所開始からしばらくはどなたもお見えにならず、もしかすると21日にお墓参りをする方は少ないのかもしれない、と心配していましたが、

午前9時を回ったころから少しずつお参りの方々が姿を見せ始めました。

車のナンバーを見ていると、遠くからお墓参りに来ている方が多いことに気づきます。

やがて光明寺のご住職も来てくださり、お馴染みさん、ご近所さんの会話に花が咲き始めました。

「どうぞ、よろしければ椅子に座ってお茶を飲んでください」

この日の墓参者の多くがすでに立野の我が家を解体した方々でした。

「立ち寄る家がないので、こういう場所を用意してもらえて本当にうれしい」

そう言いながら皆さんの口から語られたのは、うっそうと茂った竹林やフキノトウ、西から吹き付ける強い風と家の裏の防風林、境内のカヤの木そしてこの日も咲いていた庭の白梅。

故郷の美しい景色の記憶を誇らしげに話す方々を、きっとご先祖様たちはすぐ近くから微笑ましい想いで見つめていたのではないでしょうか。