なみえの今
立野地区コスモス畑での取り組み
2018年10月5日
皆さん、立野地区に広がる広大なコスモス畑はご覧になられたでしょうか。
もうそろそろ見ごろも終わりますが、25ヘクタールもの広さの農地いっぱいのコスモスは、見る人の心を和ませてくれました。
コスモスは立野地区農地復興組合が取り組んだもので、今年で2年目になります。
この日は、咲き終わるコスモスをトラクターでうない込んでいました。
事務局長を務める中野弘寿さんにお話しを伺うと
「立野地区の美化という目的だけではなく、コスモスを緑肥とする(栽培した植物を土の中にすき込み肥料にする)ことで、地力の回復も目指している」ということでした。
「震災前は減農薬や流通の見える化などに取り組み、安全でおいしいお米づくりをしていた」「除染で表土が剥ぎ取られ、土も入れ替わった。長い年月がかかって栄養いっぱいだった土壌が失われたので、なんとかして元の栄養ある田んぼを取り戻したい」と話していました。
除染や放射能への対策についても「よりしっかりと、生産者や消費者の気持ちになって進めてほしい」と国にも訴えていきながら、「来年は一部の田んぼで、米づくりに取り組んでいきたい」と抱負を語って頂きました。
本来の姿を何とか取り戻そうと、このように奮闘されている皆さんがいます。
私たちもしっかりと現状を伝えていきたいと思います。
そして来年どんなお米がとれるのか、とても楽しみにしています!
地域づくり支援専門員、今野がお伝えしました。