なみえの今

再建へ向けて 室原の秋葉神社、八龍神社のいま

2022年11月19日

こんにちは、地域づくり支援専門員 今野です。

帰還困難区域の室原地区でも、特定復興再生拠点では来春の避難指示解除に向けた動きとして作業車の出入りなど、少し慌ただしさを感じるようになってきました。9月1日に始まった準備宿泊も、登録された方はまだ少ないようですが、景色には変化が少し見られてきました。
今回は、神社の再建についてお伝えします。

以前お伝えした際は、再建するかどうか未定だった八龍神社と秋葉神社ですが、再建に向けて修復作業が進められています。

秋葉神社ではすでに修復が終わりました。


八龍神社も修復作業が進められています。毎日大工さんが入り、手入れしているようです。

▲鳥居の修復は一番最後になるそうです


地震での被害と、その後11年が経つ中での傷みなどあるようですが、地道な作業で修復されているようです。

「今年中に仕上がるか、少し微妙なところかな…」などとおっしゃっていました。


先日の『ふるさとの祭り』で神楽を披露された、室原郷土芸能保存会の宮口勝美会長は「秋葉神社、八龍神社の修復とともに改修祝いとお披露目のため、大きい規模ではないが遷宮祭をやりたいと思っている」などと考えを話しています。
「会員が散り散りに避難している現状で難しくはあるが、神楽と田植え踊りは奉納できるよう努めたい」とのことで、神社が再建した後、過ごしやすい気候の時期に開催~奉納できればとおっしゃっていました。

以前、小澤晴久区長に昭和55年の時の遷宮祭の写真をいただきました。7年に1度で震災前まで続いていた室原の遷宮祭ですが、昭和55年は近年の中でも規模が大きく『本遷宮』となるそうです。

大変貴重な写真かと思います。

八龍神社での民俗芸能と、沿道の国道114号でのお行列の写真を何枚か掲載します。


▲行政区長宅を出て国道114号に
▲とても長いお行列です
▲室原の剣舞、かなり貴重です
▲田植踊り、男形
▲田植踊り、こちらは女形
▲浦安の舞(苅宿)も奉納されました
▲石代量り(こくだいはかり)


40年ほど前の室原の遷宮祭の様子、いかがでしょうか。

室原の特定復興再生拠点内の様子は、引き続き定期的に発信していきたいと思います。