なみえの今

中浜に震災を伝える祈念碑が完成しました

2023年6月16日

こんにちは。地域づくり支援専門員の今野です。

請戸地区の中浜行政区に、震災の記憶を残し後世に伝える石碑が完成し、6月11日(日)に竣工式がおこなわれました。

石碑の建立については数年前から、中浜行政区の皆さんが話し合われていたものです。

竣工式はあいにくの雨模様となりましたが、町外のお住まい各地から20人、中浜の皆さんが集いました。

宮司が祝詞を奏上するなどし、出席された皆さんで震災の犠牲になられた地域の方々へ黙祷をささげました。

請戸地区は災害危険区域となっており、中浜行政区も残念ですが戻って住むことはできなくなった場所です。

中浜の川口登区長にお話をうかがうと「中浜行政区は大津波で壊滅的な被害を受けた。中浜をなにか残したいと考えた。50世帯がこの地で営みを持っていたことを伝えたいと思った」などと想いを述べてくださいました。

石碑には「中浜地区大震災祈念碑」と刻まれ、津波により二十余名の尊い命が奪われたこと、原発事故で避難を強いられたことや、中浜地区の成り立ちなどが記されています。
また裏にあたる面には中浜行政区の東日本大震災当時の各戸があった地図と、その上に世帯主の名前が彫られています。
場所は震災遺構となっている請戸小学校からつながる道路、小学校の南側となっています。
ちょうど中浜行政区全体でも中心あたりに位置するということと、道路沿いで石碑の存在もしっかりと伝わり、立ち寄りやすい場所になったなどと川口区長がおっしゃっていました。

12年前、この場所にはお一人お一人の暮らしや人生があったことを、祈念碑の前であらためて思い、想像していただければ…と感じました。

▲集まった皆さんで記念撮影



機会があればぜひ、お立ち寄りいただければと思います。