なみえの今
甘草(かんぞう)の栽培
2018年7月10日
こんにちは、地域づくり支援専門員の河原です。
先日、車を走らせていると農作業の方々が目に入りました。
国道114号線の下加倉にあるコンビニエンスストアのすぐそばの畑です。
この日は3人で作業されていましたが、少しお話を伺わせていただきました。
何の農作物かと思い聞いてみると
「カンゾウって知ってっかい?」
「カンゾウ…?あ、漢方薬に書いてあるの見かけますが、それですか?」
「そうなんだよ、甘草(かんぞう)。でも、俺ら初めてつくるんだ」
この畑では初めて、甘草の苗を植えているところなんだそうです。
調べてみると、甘草は漢方薬の約7割に用いられているマメ科の生薬で、そのほとんどを現在は中国からの輸入に頼っているそうです。
しかし、価格高騰などで安定的に調達するのが難しい懸念があることから、現在は国内で栽培研究が進んでいます。
この写真の甘草も、来年秋頃には1メートルぐらいまで成長するとのこと。
「けっこう時間がかかるんだなあ」と感じつつ「1メートルって、そんなに高くなるんだ」と思いました。現在の姿からは想像もつきません。
この畑の甘草は収穫後、二本松のお醤油の甘味料に使用される予定だそうです。
作業されていた皆さんは「まずは醤油だけど、将来的には漢方薬にも使われるようになれば嬉しいよなあ」と笑顔でお話しされていました。
なみえのまちで、いろいろな営農が本格的に始まるのが楽しみです。