タイトルをクリックすると個別の記事のみご覧いただけます。
こんにちは。
地域づくり支援専門員、今野聡です。
苅宿にある標葉(しねは)神社で毎年11月の第2日曜日に開かれている例大祭が、今年も無事11月10日に開かれました。
昨年までに続き、コロナ対策ということで氏子総代と関係者のみで縮小開催しました。
浦安の舞や苅宿の神楽の奉納などもおこなわれました。
関係者のご家族や住民の方で足を運んだ方などを前に奉納された神楽では、氏子総代の方から「やっぱり観ている人がいると、少し華やかに感じるな」などの声も出ていました。
佐藤良樹氏子総代長はあいさつで「標葉神社は苅野地区に安寧と繁栄をもたらす神社。例大祭を途切れることなく今後も開催していくことが、復興につながると思っている」などと話しました。
ある区長は「なかなか大変なんだよなあ。苅野地区の行政区でも避難先から戻って来れた人がまだまだ少ない。その中で震災と原発事故前までやって来た地域行事を継続していくんだから」などと話していて、苦労が感じられました。
駅前再開発やF-REIなどで浪江町もこれから変化が出てくる中、こうした地域行事と人々のつながりも、変化とともに復旧していってくれればと感じています。
<これまでの標葉神社例大祭などの様子はこちら>
標葉神社で8年半ぶりのお祭り(2019年4月11日投稿)
標葉神社で例大祭が開かれました(2022年11月15日投稿)
縮小しながらも続く、標葉神社の例大祭(2023年12月8日投稿)
2024年10月13日(日)つしま活性化センター(浪江町役場津島支所)にて震災後、第2回となる「さあ行くべ!つしま肉まつり」が今年も開催されました。
実行委員長の三瓶さんより元気よく開会宣言されスタート。
つしま肉まつりは元々、震災前20年にも渡り開催されてきた津島の秋の恒例行事。
復興を望む津島の皆様の熱い気持ちに応えるように、今年も最高の秋晴れの中での開催となりました。
今年も沢山のお店が出店。再会を涙で喜ぶ姿も。
福島牛を贅沢に青空の下でいただく。
久しぶりの交流の場、会話も弾み最高の時間。
浪江町 太鼓浪音 さんによる太鼓演奏よりライブがスタート。
福島市阿波踊り きずな連さんによる練り歩きパフォーマンス。会場は笑顔に包まれた。
実行委員も務めるsatomiさん率いるデュオ「satoko&satomi」さんのステージ。
会場の皆様も温かな拍手と声援を送った。
まちづくりなみえが準備、設営を担当「津島写真展」
沢山の方が足を止め、
昔の津島を懐かしむように、一枚一枚丁寧に写真を眺めていた。
統括(まとめ)
津島出身である私自身も、
子供の頃から長年に渡り親しんできた「肉まつり」。
これからも「この町でできること」探し続けていきます。
故郷の素晴らしさを感じることができた1日となりました。
地域づくり支援専門員 今野竹雄
※お写真は全て主催者による確認の上、掲載させていただいております。
こんにちは、地域づくり支援専門員の今野竹雄です。
今回は9月7日(土)浪江町幾世橋地区「幾世橋住宅団地集会所」にて行われた、幾世橋住宅団地住民の皆様による自治会「らいふく自治会」防災訓練の模様をレポートさせて頂きます。
“秋の防災に対する講義を行う消防隊員”
浪江も9月に入り、夏の暑さも徐々に落ち着いてきたこの頃。
消防隊員は講義にて、
・暑さ対策などが疎かになるこの時期、夏よりも熱中症による救急の出動が増える
ことなどを議題に挙げ、
「改めて熱中症に対する意識をして欲しい」と住民に呼びかけを行いました。
また、
・気温が落ちたことでエアコンの利用を控えたり、厚着のまま過ごしてしまうことで、
真夏の時期よりも熱中症にかかるリスクが増える
・秋口もしっかり水分と塩分補給をし、暑さ対策を忘れない
など、一つ一つ具体的な行動を説明。参加者の皆様は消防隊員の話に熱心に耳を傾けていました。
“AEDの操作と説明を行う消防隊員”
次に消防隊員から「AEDの使い方と操作の説明」が行われ、
実際の操作方法や音声の確認、電子パッドの貼り付け方法や注意点などを説明。
・AEDは操作がわからなくても、音声で操作方法の指示があり”誰でも安心して使用が可能”なこと
・電子パッドは”心臓を挟む”ように意識して貼り付けを行うこと
・その際、”可能な限り水分を拭き取る”こと
・電流放電時は”決して患者の体に触れない”こと
など、いくつか重要な点を説明。その他にも実際の実例を交え、
“プールなどでの事故の際、人を完全に水のかからないところまで持ち上げることができない場合でも、
実際には胸の部分にだけ電流が流れる設計であり、無理なく安心して使用できること
”使い方がわからずとも、隊員が現場に到着するまでにAEDを探してあるだけでも生存率が大きく上がる
など、日々一刻を争う人命救助に従事する隊員達の熱意ある講義を受けた住民の皆様。
防災に対する意識向上と促進に繋がる大変素晴らしい時間となりました。
“実際の消火器を使った消火訓練とその模様“
次に水消火器を使った消火訓練。消防隊員から操作と説明が行われ、
・消火器には”数字と絵でわかり易く使用方法が書かれており”、まずはそれを確認すること
・火には絶対に近づかず、落ち着いてピンを抜き速やかに消火にあたること
・消火器のホースは圧力で大変暴れ易く、消火の際はしっかりと先端を握り操作をおこなうこと
などの重要な点を説明し、その他にも利用後の処分や方法などについても説明があり、
・少量でも利用した消火器は”廃消火器”となり適切な処分が必要
・消火器には”使用期限”があり、未使用でも”おおよそ10年”(住宅用消火器は5年)で交換が必要
・消防職員を装い”消火器を買取る”など詐欺業者も存在し、消防署に相談し適切な案内を受けること
など、高齢者も多く住む浪江町を狙った詐欺業者に関する注意や呼びかけも行いました。
実際に火災の現場を目の前に、落ち着いて消火器を操作できる人は少ないと思います。
「消火器の操作を忘れてしまっている」なんて人も、実は沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
今後も“防災意識向上への取り組み”についても積極的に発信と活動支援を続けていければと思います。
地域づくり支援専門員 今野
こんにちは、地域づくり支援専門員の今野竹雄です。
今回は8月17日(土)に浪江町津島地区「つしま活性化センター」にて開催されたイベント
「つしま夏まつり」の模様をレポートさせて頂きます。
快晴の青空の下、開催となった「つしま夏まつり」
2024年8月現在も帰還者は僅か20人程に留まる津島地区。
そこに住む津島住宅団地の任意団体や元住民らが中心となり、震災以降、実に14年振りの”夏まつり”開催に沢山の町民が集まりました。
まちづくりなみえも活動を後方支援「つしま会」”お茶飲み交流コーナー”
夏まつりらしい縁日でにぎわう会場
出店コーナー「書店”コウド舎”」では読書を楽しむ住民の姿も
また会場では、福島県を中心に活動するミュージシャンによるステージイベントが開催。
地元アーティストが音楽で会場に華を添えました。
新たにペイントが施され生まれ変わった「津島小学校のピアノ」も使用された
そして今回のイベントの目玉とも呼べる「南津島郷土芸術保存会」による「津島の盆踊り」が披露され、保存会メンバーによる熱い演奏に会場に集まった皆様は立ち上がり輪を作り踊りを楽しむ姿が見られました。
約30分にも及んだ盆踊り。会場全体が一つになり最後は盛大な拍手が沸き起こった
この記事を書いている私自身も津島地区の出身であり、私が子供の頃の津島といえば毎週のようにどこかで盆踊りが開催されるほど津島の夏というのは大変賑やかなものであったことを思うと、当時と変わらぬ”笛太鼓と祭囃子”には大変胸が熱くなる想いでした。
今年7月31日には津島駐在所が常駐での業務を再開。
少しづつ暮らしの息吹が戻りつつある津島。
これからも町民のコミュニティー再生を後押しすべく、私達まちづくりなみえはこれからも支援を続けて参ります。
地域づくり支援専門員 今野
こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。
昨年、つしま活性化センター道路沿いを中心にイルミネーション設置の活動に取り組んだ、津島住宅団地に住む有志の皆さんによる任意団体『つしま会』が、今年度は1年を通して様々な活動に取り組むことになりました。
顔を合わせる機会が少しずつ増えることで、人と人の接点が生まれ「あれができればいいね」「これもみんなでやりたいね」などと、地域で取り組みたい活動が増えていきました。今年度は毎月1回、お茶飲み交流会を第4土曜日に開催していく予定となっています。
そのほかにも、地域を知る勉強会や放射能について学ぶ機会、また、芋煮会や料理教室なども検討しています。
その中で、先日から取り組み始めたのがコスモス畑です。つしま活性化センター前の農地に、復興組合や地権者の了解を得た上でコスモスの花を咲かせます。広さは合わせておよそ4,000㎡程度で、5月25日につしま会のメンバーや賛同してボランティア参加いただいた皆さんとで種まきをしました。
お盆を過ぎた夏の終わりから秋にかけて、コスモスが地域に彩りを添えてくれる予定です。
引き続き、草取りなど畑の手入れをしたり、満開の時期にはお花見会などで集まりを設け、コスモス畑を通じた交流の場が創出されていくかと思います。
そして一呼吸置いたら、続いて冬からは今年もイルミネーション設置の活動に取り組んで行く予定となっております。
帰還に向けた特定帰還居住区域の除染もこれからなど、まだまだ課題だらけと言える津島ですが少しずつ、人の手で変化が生まれていくことが期待されます。