なみえの今
ふるさとの民俗芸能写真展より②<請戸編>
2021年7月29日
こんにちは、地域づくり支援専門員の引地です。
6月に開催した「ふるさとの民俗芸能写真展」について、ブログでもその内容をお伝えしています。
6回に分けてお送りする2回目は、請戸地区となります。
毎年2月の第3日曜日。苕野神社にて、海上安全・豊漁豊作を祈り、安波祭がおこなわれます。
町の無形民俗文化財に指定されており、約300年前から続く伝統行事です。
近年は2月の第3日曜に行われていますが、かつては2月24日に行われていたようです。
いわき市に住む、西山栄さんより昭和60年代の貴重な写真をお借りできました。
西山さんは昔から安波祭りの写真を撮り続けていたそうです。
苕野神社での奉納の後、踊り手たちはお祝い事があった家や農家、船主、商売をしている家をまわります。
踊りの種類は複数あり、その家によって披露するものが違っていました。
多い年は30件近くも家をまわった年もあったそうです。かつて踊り手は、請戸小学校の4年生から6年生が務めました。
町の一部避難解除後には、津波の爪痕が残る苕野神社にて安波祭が執り行われ、神楽と田植踊が奉納されました。
途中で獅子が観客の皆さんの頭を噛み、周囲から歓声があがります。
獅子頭に頭を噛んでもらうことで、その人の邪気を食べてくれると言われています。
相馬流れ山・田植踊・大漁節・伊勢音頭の順で披露します。
天気が荒れる日が多いと言われている安波祭ですが、この年は珍しく快晴となり、多くの観客の前で田植踊が奉納されました。
次のブログでも、引き続き「ふるさとの民俗芸能写真展」についてお伝えしていきます。