なみえの今
ふるさとの民俗芸能写真展より⑤<幾世橋編>
2021年7月31日
こんにちは、地域づくり支援専門員の引地です。
6回に分けてお送りしている「ふるさとの民俗芸能写真展」 5回目は、幾世橋地区となります。
幾世橋地区は、初発神社の田村友正宮司より写真をお借りしました。
大切にアルバムに保管されていたなかに、平成13年11月の遷宮祭の写真があり、
地域を練り歩く神輿渡御の様子も展示しました。
標葉郷一番神楽の『初発神社神楽』の奉納。
威勢よく舞う神楽に地域の皆さんも思わず歓声を上げます。子どもも大人も神楽の舞に夢中で、「すごい!」という声が聞こえてきそうです。
浪江町史別巻Ⅱには『1月28日の幾世橋の秋葉神社の祭りには、標葉郷からすべての神楽が集まった。ここでは幾世橋の神楽は最初に奉納したため「郷内一番神楽」ともいわれた。』と記載されています。
東日本大震災で甚大な被害をうけた社殿が、平成31年3月に再建されました。
3月に執り行われた竣工祭にて復活を遂げた、幾世橋の男神楽。
獅子頭に角があることから雄といわれています。
角の長さは12㎝あるそうです。
浪江町史別巻Ⅱによると、「相馬昌胤が幾世橋隠居したおり、標葉郷の総鎮守として金ヶ森に初発神社を造営した。その際に築城した城内には養神殿という神殿を建てた。昌胤はこの両社殿を守護するために江戸の彫り師を伊勢に遣わし、二つの獅子頭を造らせた。その一つがこの幾世橋のもので、男神楽。もう一つは棚塩の貴布禰神社のもので、こちらは女神楽といい、夫婦といわれている」と記載されています。
次のブログでも、引き続き「ふるさとの民俗芸能写真展」についてお伝えしていきます。