なみえの今
国玉神社 再建と盆踊り①~遷宮祭(落成式)編~
2022年8月22日
地域づくり支援専門員の吉田です。
今回から2回に続けて「国玉神社」についてお伝えします。
国道114号沿いにあり、多くの方がご存知の「国玉神社」は、平将門を祭神として祀り、長年にわたって川添地区の住民に愛され続けている神社です。
東日本大震災で倒壊した後、住民である氏子の方を中心に、2016年から話し合い、2019年には「再建委員会」が立ち上がり、昨年2021年から建設が進んでいました。
神社再建には、100人を超える方からの寄付、川添行政区の浄財が活用され、今年5月に完成し、震災前例大祭が行われていた7月17日、この日は、氏子など住民約60人近くが各地から集まり、遷宮祭が執り行われました。
▲2022年5月に完成した國玉神社
遷宮祭とは、神体を遷(うつ)し奉る祭儀をいう。神殿の改築・修理にあたって、一時仮殿(かりどの)へ神体を遷すこと、また、竣工(しゅんこう)となった神殿へ仮殿から神体を移座する祭儀。
再建委員会委員長で川添北行政区の大和田区長宅から、宮司や氏子の皆さんが国玉神社へ行列になり向います。
▲社殿へ到着し、井瀬信彦宮司によって祝詞の奉納など神事が行われました。▼
▲川添芸能保存会から奉納の挨拶
神事の後は、川添地区で伝統芸能となっている「川添芸能保存会」の神楽が、震災後初めて社殿へ奉納されました。
川添神楽は明治40年頃から始まったと言われており、「幕舞」「幣束舞」「鈴舞」「乱獅子舞」の4つの舞を踊ります。
▲ この地ならではの「乱獅子舞」は「川添繁栄、大繁栄」と掛け声を響かせ盛大に舞います。
神楽の奉納の後は、宮司・氏子総代・再建委員代表から挨拶がありました。
境内の中には、震災や避難地域になったことを記した再建記念碑も設置されています。
浪江町に訪れた際は、是非ご覧になってみて下さい。
川添地区の拠り所として、これからも歴史を刻まれていく国玉神社について、またお伝えしたいと思います。