なみえの今
大堀地区の今
2021年3月8日
弥生3月、日差しも春めいて参りました。皆さま、如何お過ごしでしょうか。地域づくり支援専門員の佐藤です。
今年も3月11日が近づいて参りました。震災から10年。浪江町の復興は未だ道半ばながら、少しずつではありますが復旧しています。大堀地区も然り。避難解除された小野田、田尻、谷津田行政区は、徐々にではありますが居住人口も増えてきました。大堀行政区は陶芸の杜を中心とした地域が、末ノ森行政区は全域が特定復興再生拠点として除染作業が完了しました。しかしながら、酒井、畑川、小丸、井手行政区は、帰還困難区域として多くの課題を抱えています。
その様な状況下で、変化、変貌、復活した大堀地区の今をご覧ください。
小野田行政区の大堀総合グラウンド敷地内には、浪江町復興計画 防災・安全の強化策としての防災コミュニティーセンターが完成間近です。また、田尻では昨年、震災以来初めての田植えが行われました。谷津田の白旗神社も修復作業が始まり、桜の咲く頃までには新社殿がお披露目になる様です。楽しみですね。
大堀の陶芸の杜は、令和4年に資料館としての再出発に向け、そして、末ノ森は特定復興再生拠点として除染が完了しました。
帰還困難区域でも、酒井は注目度の高い再生可能エネルギーのソーラー事業で発電が始まっています。井手は県道256号線で常磐道・双葉ICに繋がり、大堀地区からのアクセスは抜群です。後は、県道253号線(通称:落合浪江線)が通行可能になり、風光明媚で浪江町民のオアシスである高瀬川渓谷に沿って、小丸、畑川へ自由に行き来出来るようになればと切に願うばかりです。県道253号線の復旧を心から楽しみにしています。
嘗てとは違った景色になっている大堀地区。しかしながら、着実に前進していると感じます。町民のみなさんのご尽力は勿論のこと、様々な方々の支えもあり、3年でここまで復興の歩みを進めました。
また嘗ての賑わいや楽しい会話が、大堀地区に戻ってきますように。