なみえの今

津島地区での桜にまつわる活動・イベント

2024年5月11日

こんにちは地域づくり支援専門員の加納です。
今回は、この春に津島でおこなわれた「桜に関する活動」についてお伝えします。

まずは3月17日に絆さくらの会の皆さんによりおこなわれた「津島小学校の桜の木の手入れ」についてお知らせします。

3月17日の日曜日に「絆さくらの会」の皆さんが集まり、津島小学校のグラウンド周辺にある桜の木について、1本ずつ手入れをおこないました。大きな桜の木が何本もあり、高いところの枝打ちには高所作業車を使用しました。

今回の桜の木の手入れは、津島地区羽附出身でご自身が津島小学校の卒業生でもある末永利和さんの提案により実現しました。同校にて桜の木が整備されるのは原発事故後初めてとのことでおよそ13年ぶりとなります。

 ▲母校である津島小学校の桜の木を手入れする末永さん▲

桜の木の伝染病である「てんぐ巣病」にかかると花が咲かなくなるそうで、そのままにしておくと枝や木が衰弱し、枯れてしまうため、今回のような手入れが必要になるとのことです。手が届くところは高枝用ののこぎりで枝を伐採するのですが、自身も体験させていただきましたが、かなり大変な作業でした。大先輩から丁寧に指導いただき、てんぐ巣病にかかってしまった数本の枝を切り落とすことができました。コツは手先だけではなく身体全体を使って切ることだそうで、アドバイスを受けたあとは、スムーズに伐採できました。

末永さんは「マラソン大会の際、最後にこの桜の木をみながらゴールまでのつらい坂道を駆け上がったのが思い出です」と教えてくださいました。今回の作業を通じて、母校への想いを胸に今後も桜の木を守っていくという力強さを末永さんから感じました。

———————————————————————————————————————————–

続いて、約1カ月後の4月13日に開催された「第1回つしま芸能祭」当日の午前におこなわれた「津島さくら巡りツアー」についてレポートします。

この企画は、津島地区にある桜の名所を地元の方による案内を受けながら周るもので、20名以上の方が参加されました。約4キロの行程を歩きながら、各所にある桜の木を見ながら震災前後の当時の様子などの説明を受けられていました。

 ▲

途中、今回案内役を務められた今野秀則下津島行政区長が営んでいた松本屋旅館の前では「今回は皆さんに中の様子もご覧いただければ」と、入口の戸を開けて中を見せてくださりました。きれいに整った様子からも、いますぐに宿泊できそうな感じさえ受けました。

きれいなピンク色に彩られた桜の木の下で皆さんそろって記念写真の撮影もおこないました。すべてを見て回るには時間が足りず途中の行程を短縮することになってしまいましたが、天気も良く皆さん楽しまれながら巡ることができたのではないでしょうか。