なみえの今
西台で恒例となったクリーン作戦の実施
2022年11月11日
こんにちは、地域づくり支援専門員 今野です。
西台行政区では11月に恒例となった、地域のごみ拾い活動『クリーン作戦』を今年も5日に実施しました。
恒例とは言ったものの、震災後の2019年から始まった活動です。今年で4回目となりました。
当事業が始まった年(2018年)の秋に、顔合わせや交流などコミュニティ再生の一歩となるよう町内の数カ所でクリーン作戦を試みました。
西台行政区の大倉満区長と話した時に、こうした取り組みを紹介したところ「西台でもやってみるか」となりました。それ以来続いています。
浪江町内はどの地域もまだまだ帰還者が多いとは言えず、何か活動するにも震災前の規模で考えるのは難しい状況ですが、西台では震災前と同様の美化作業の形式を取り、5つのグループに分かれてそれぞれのルートでごみ拾いをするやり方で進めてきました。
地域を手分けして歩くのはごみを拾うだけではなく、危険な箇所がないかなど広範囲の見回りや確認の効果も含めたもので、住民による自治機能回復の一歩となる活動と言えます。
また、参加者の中には現在暮らしている避難先から足を運んでいる方もいらっしゃって、ちょっとした会話なども含め貴重な交流の場・地域の情報共有の機会にもなっていると思います。
2~4人に分かれ雑談しながらごみを拾っていく姿が印象的です。
終了後は、せっかく集まる機会だし、ということでごみ拾い以外の時間も設けました。
今年は浪江消防署の方による応急手当講習会ということで、心肺蘇生法を学んだりAEDの使い方に関しての講習を受けました。
実際に体験しながら「心臓マッサージはこんなに力を入れて押すんだ?」など、具体的な質問が飛んでいました。
4回目ともなると、ごみ拾いも分別も、講習後の片付けなども手際よく進み、私は今回は写真を撮ってまわる程度の参加となりました。
人手はなかなか増えませんが、行政区活動は工夫して円滑に進められているなと感じます。
毎年「ごみそんなに落ちてねえべえ?」と言って歩き出すのですが、終わって戻ってくる頃には袋いっぱいのごみを抱えてくる人がほとんどでした。
マナーを守らない人にはこうした地域の地道な取り組みを知っていただき、ポイ捨てなどしないように心がけてほしいものです。