なみえの今

西台屯所で会いましょう

2019年10月7日

9月22日、23日の2日間にわたり、西台行政区では、共同墓地にお彼岸のお墓参りをする方のために、消防屯所に休憩所を設けました。区長をはじめとする西台の方々が積極的に準備・運営等に関わっての実施で、私たちまちづくりなみえも協力させていただきました。

まずは9月19日、消防屯所の清掃です。

屯所の中は、「大正15年」の銘を刻んだ半鐘、旧苅野村時代の団員用法被、鋲止めされた定食屋の出前用メニューなどノスタルジックなものがあるかと思うと、ちょっとセクシーなカレンダーが壁にかかっていて失笑を誘うなど、なかなか興味深い空間です。

そして休憩所実施の2日間、昨年同様に屯所の前にテントを張って休憩所としましたが、せっかく内部を掃除したのに誰も玄関の中に入らないのも残念だなあ、と考え、屯所の内部をお借りして、私たちの活動を通して集められた懐かしい故郷の写真や、まちづくりなみえの活動報告の写真を展示してみました。

テント内の机の上にも古い写真が並びます。そして区長をはじめとする西台の方々が墓参者たちに声をかけてくださいます。「お~い、お茶飲んで行けや」「家で漬けたきゅうり、食べてって」「懐かしい写真があるぞ」

椅子に座ると皆さん写真に手を伸ばします。「あれ、この子供、俺だな」「私も昔は田植え踊りをやってたのよ」「西台の花植えには、ずいぶん人があつまったな」

写真があると会話がはずみます。会話がはずむとのどが渇きます。お茶を飲むとお漬物が欲しくなります。そして、テントはお茶の間になりました。その賑わいに引かれてまた新たな墓参者が休憩所にやってきます。「あれ、久しぶりだこと。今、どこにいるの?」

町内外からお墓参りに訪れる方々。そんな人々が、この休憩所で一人でも多くの顔馴染みさんと再会できたのなら嬉しいな、と思います。そしてこのような活動を少しでも多くの行政区と共に展開していきたいと思っています。