なみえの今
解体前の学校見学会 苅野小学校
2020年8月7日
こんにちは、地域づくり支援専門員 今野です。
学校見学会の様子、今回は苅野小学校をお届けします。
7月23日から25日まで開かれていた解体前の学校見学会。苅野小学校の平成22年度末までの卒業生総数はおよそ3,500人ということで、見学会にも様々な世代の方が訪れている印象でした。
震災時に在学中で、今年から浪江町内で働き始めたという女性は
「見学会が開かれたことで、校舎の中でばったり友達に会えたことが嬉しい」
などと話していました。
卒業後に母校内で同級生と会える、声を交わせるというのも、特別な体験なんだなあとあらためて思いました。この貴重な機会に、友人と、家族と…様々な卒業生や地域の人たちが、苅野小学校の思い出を懐かしんでいる様子が見受けられました。
震災時の在校生へ向けた学用品の引き渡しは、これまで町内のいくつかの学校でもおこなわれましたが、苅野小学校ではそういった機会とは別に、平成29年8月に「学校見学会」を実施しています。休業中のこの頃に校長を務めた浪江町出身の阿部裕美先生により実施されました。
阿部先生はそのほか、校舎の様子や管理状況などもわかる苅野小学校だより「広報かりの」も定期的に発行されていました。
その時の様子や、「広報かりの」も展示されていました。
見学会に足を運んだ苅野地区出身の60代のご夫婦は
「現在の校舎になる前の時代に通学した。いま小学校の校舎があるここには旧苅野中学校があった。少し下の東側に、通っていた古い小学校の校舎があった。細かく覚えていない面もあるけど、なんだか懐かしいなぁ」
などと教えてくださいました。
苅野小学校や地域の思い出などを、今回のブログで少しでも感じて頂ければうれしいです。