なみえの今

集会所に集まろう

2019年11月11日

こんにちは。まちづくりなみえ苅野地区担当の石橋です。今回は集会所の話題をお届けします。

近頃、苅野地区でお話をうかがうと「集会所」という言葉をよく耳にします。「やはり地元で集まる場所が必要だ」と仰る方が増えているのです。

10月24日、酒田行政区の集会所清掃が行われました。震災以来数年にわたり手つかずの状態で、避難指示が解除後は区長や役員たちが掃除をしてきたものの、「あまりきれいではないので今は使用していない」と言われていた場所です。

酒田集会所は熊野神社の境内にあり、敷地の入り口には鳥居が建っています。また古くはブランコが設置されていたなど、子どもたちにとっての遊び場でもありました。

清掃当日の24日は木曜日でしたが、「平日で人があまり集まらなくてもいいので、清掃を実施したい」という大越区長のお声があり、私たちまちづくりなみえも協力をさせていただくことになりました。

ところが、実際には避難先を含め多町内外から多くの方が、各々の掃除用具を手に集合場所に来てくださったのです。なかには新たに酒田に越してこられた方や、行政区の垣根を越えてお隣の藤橋から来てくださった方の姿もありました。

大越区長からは、「こんなにたくさんの方に集まっていただきありがとうございます」との謝辞と共に、「当初は集会所の中だけを掃除するはずでしたが、これだけの人が来てくれたので、熊野神社社殿や境内の落ち葉や枝もきれいにしたいと思います」と、予定より範囲を広げて、清掃開始!

1時間半ほど掃除をした後には、集会所の内部も熊野神社の境内もすっかりきれいになりました。

以前のように境内で盆踊りを開催することは、まだ難しいのかもしれません。けれど、集会所の中で注連縄(しめなわ)を編むことはできるようになりました。お囃子(はやし)の練習もできます。これからどんなふうにこの場所が使われていくのか楽しみです。

「集会所に集まろう」-地域活動復活の兆しを感じています。