なみえの今
4年目のお墓参り休憩所、西台
2021年9月28日
こんにちは。支援員今野です。
9月19日(日)、20日(月祝)の2日間、西台行政区の共同墓地前でお墓参り休憩所を実施しました。
今年も新型コロナウイルスの影響で、お盆の時期に予定していた請戸(大平山霊園)や樋渡・牛渡(公民館)のお墓参り休憩所は中止の判断をしましたが、西台では区長と相談し、対策をとって実施しましょうということになりました。当事業の活動においてはこのように、中心となる人たちと相談しながら、それぞれに考えて判断しています。
西台では検温や消毒、名簿記入へのご協力や間隔を取ったイスの配置、パーティーションの設置など、コロナ対策に努めました。
今年の彼岸の入りは20日でしたが、19日が日曜日なこともあり、19日と20日の2日間で実施。
「会うのは震災以来だね」「久しぶり!」「会えてうれしい、感激」などといった会話が今年も聞かれ、初日は14名、2日目は25名の方がご利用されました。
開催日前には恒例となった、会場となる屯所のお掃除を行政区の皆さんで実施しましたが、これまでで一番大掛かりになりました。
浪江町では防災コミュニティセンター整備事業が進められており、以前の消防屯所は多くが解体されています。2年近く前に集会所を解体した西台行政区では町から払い下げを受け、屯所を集会所として活用していく考えで、手続きを進めています。
投函されたチラシを見たり、呼びかけられた役員の方など大掃除には13名が集まりました。
スッキリ片付いた座敷は10畳の広さで、ホワイトボードや黒板も設置し、集会所として十分に活用できそうです。
ポンプ車が入っていた車庫は車を撤去し、倉庫のように使用。備え付けた棚に折り畳みテーブルやパイプイス、獅子舞や盆踊りで着たハッピなど様々なものを移し入れました。
今年は車庫内を活用したこともあり、例年2張りしているテントが1張りで済むなど、休憩所の準備も楽になりました。
「これからはここに集まれる」「お茶飲みできるね」などの声も聴かれ、さっそくお茶道具や電気ポットも持ち込まれていました。住民の方からは、片付け中に出てきたハッピを見て「もう1度みんなで盆踊りやりたいなぁ」などの声もありました。
コロナ対策をとって、地域の人が集まれる場となるよう期待しています。
片付け中にポータブルのレコードプレイヤーが出てきました。盆踊りのレコードも数枚一緒に保管してあり、震災前におこなっていた盆踊りでは、このプレイヤーでレコードをかけたものをマイクで拾って、それに合わせて盆踊りをしていたそうです。
確認すると問題なくレコードが再生できました。
まだまだ帰還されている方も多くはありませんが、いつの日か盆踊りが再開する姿を見られれば嬉しいです。
昨年の西台行政区お墓参り休憩所の様子はこちら→「お墓参り休憩所を実施しました」
盆踊りが盛んだった浪江町を伝えるなみエール第6号はこちら→「“なみエール”第六号を発行しました」