タイトルをクリックすると個別の記事のみご覧いただけます。
昨秋開催の「十日市写真展」に続き、道の駅なみえのギャラリーコーナーを活用した地域の写真展の報告です。
令和3年12月から令和4年のお正月にかけては「浪江町 請戸 出初式と安波(あんば)祭」を開催しました。
年末年始に帰省される方や道の駅なみえに立ち寄る方も多いと思われることから、この季節の浪江町の行事の中から請戸地区の「出初式」と「安波祭」を選び、懐かしい写真を中心に展示しました。
請戸漁港の出初式は毎年1月2日に実施されています。
2022年の様子はこちら→「2022年 請戸漁港 出初式」
2020年の様子はこちら→「請戸 出初式」
2019年の様子はこちら→「年末年始の行事ごと」
安波祭は豊漁と海上の安全を祈るお祭りとして、請戸地区の苕野(くさの)神社で開かれて来たものです。
安波祭に関する投稿はこちらをクリック→タグ「安波祭」の一覧
写真を見ながら、浪江町の季節も感じてもらえればと企画しました。
A1サイズのパネル13枚を展示しました。ブログにもアップしますのでご覧ください。
感想ノートにお書き頂いた内容を、一部個人情報を伏せた上で転記します。
「(震災遺構として公開されている)請戸小学校からの帰りに立ち寄りました。(請戸小の)映像にもあった田植踊りを伝承している活動されているお母さんの考えに胸打たれました。影ながら応援しています。」
「「安波まつり」の写真もありなつかしかったです。」
「浪江町の文化・民俗を伝えていくとても良い企画だと思います。今後もこのような展示をぜひお願いします。」(他市町村の教育委員会の方)
引き続き、このような取り組みや当ブログなどで地域情報の発信をしていきます。
さて、毎年2月の第3日曜日に開かれている安波祭ですが、今年は2月20日に開かれる予定となっています。
東日本大震災の大津波と原発事故で散り散りに避難する中、祭りを続けていく困難さはあるかと思いますが、いつまでも続いていってほしいと願ってやみません。
※新型コロナウイルスの影響で規模の縮小や中止等になる場合がありますのでご了承ください。
道の駅なみえのギャラリーコーナーを活用した地域の写真展、昨秋は「十日市写真展」を企画・開催しました(令和3年10月23日から11月23日まで開催)。
主な展示内容は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故以前の懐かしい十日市祭の様子です。
町民の方や浪江町商工会の皆さまから貴重な写真をご提供いただき、A1サイズのパネル12枚を展示する写真展となりました。
遅くなりましたが写真展の内容をブログにもアップします。ご覧ください。
以上、12枚のパネルを展示しました。
町の避難指示が一部解除された後、浪江町地域スポーツセンターを開催場所に開かれて来た「復興なみえ町十日市祭」もこの2年は新型コロナウイルスの影響で中止となっています。
コロナが収束し、今年こそはぜひ開催できるよう願います。
展示期間中は感想とメッセージが書き込めるノートも設置しました。
個人情報への配慮から一部文面を伏せ、書き込んで頂いた内容をいくつか紹介します。
「私はもともと浪江町内育ちでしたが原発事故で11年前に避難しました。遊ぶのには東京がいいが夜は静かな所に住みたい。浪江に仕事があればぜひ住みたい!」
「浪江すごくステキな場所です!大堀相馬焼に感動し、また色々な物作りを発展させてる方々に感銘を受けました。もっともっと多くの方々がその素晴らしさを知ってもらう事を願っております。」
「浪江のことがよく分かりました。浪江最高!!」
「また来ます!浪江の歴史が分かりおもしろかったです!これからもがんばってください!」
次年度も引き続き、地域情報の発信と町民の皆さんをつなぐ写真展の開催などを検討していきます。
写真や地域づくりにつながるアイデアなど、お待ちしております。
皆さん、こんにちは。地域づくり支援専門員の引地です。
年末年始の寒波で県内は大雪の地域も多かったことと思います。浪江町もかなり冷え込みました。皆さまどんなお正月を過ごしましたか。
浪江町の1月2日の朝と言えば、請戸漁港の出初式ですね。1年間の海上安全と豊漁を祈願し行われます。
穏やかな請戸の朝です。漁船や施設が海面に写っています。
昨年はコロナの影響で行われなかったため、2年振りの開催。多くの町民の皆さんが集まり「今年もよろしくお願いします」「今日はいくらか暖かいな」という会話が聞こえてきます。
神事が執り行われたのち、船出の合図の号砲が鳴りいよいよ出港です。
各漁船が大漁旗をはためかせ、出港する姿は圧巻です。
請戸の苕野神社はその昔、請戸の沖合の小島に鎮座していたといわれています。小島は波の浸食で無くなってしまいましたが、その名残で出初式では小島があった場所を周り、お神酒をささげています。
出港直前には、船から縁起物としてミカンを投げる風習があり、そのミカンを食べると風邪をひかないともいわれており、私も必死にキャッチしました。
請戸出身の方から、「震災前は100隻以上の漁船が出港したんだ。ミカンもどんどん飛んできたから、漁港のコンクリートがオレンジ色になっていたよ」と教えてもらいました。
請戸漁港の復旧は、2019年に荷捌き施設が完成し、2020年には競りが再開。昨年2021年には防波堤・岸壁などを含む、漁港の復旧工事が完了しました。
町民に愛される“請戸もの”の魚を食べることができるようになり、震災前と同じ量とはいきませんが、多くの町民の「請戸の魚を食べたい!」という願いが叶いました。
私ども町内コミュニティ再生支援事業が始動した2018年から、多くの町民から聞いていた「魚は請戸ものが一番」という声。そして、この出初式に家族で集まり、出港する船に大きく手を振る町民の皆さんの姿。この様子に触れ、やはり請戸は町の大きな誇りのひとつなんだなと改めて感じたお正月でした。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年明けましておめでとうございます。
本年が皆さまにとりまして幸多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
今年もブログ“なみえの今”で浪江町の情報を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス下で迎えた2回目のお正月、皆さまいかがお過ごしだったでしょうか。
一般社団法人まちづくりなみえ 町内コミュニティ再生支援事業では、町民のみなさん同士や地域が紙面を通してつながりを維持しながら、浪江町の情報を楽しんでもらえるようにと数ヶ月に1度「なみエール」を発行してきました。
1月1日に第七号を発行しました。
広報なみえ1月号の折り込みで町民の皆さんの手元に届くようになっています。
下記リンクからPDFをダウンロードし、なみエールをご覧いただけます。
(上の画像と内容は同じです)
ここをクリック
オモテ面は今年の抱負を町民の皆さんに書いていただきました。11人の皆さんの様々な声を楽しくお読み頂けると思います。
ウラ面は当ブログの記事を紹介しています。
手に取ってお読み頂けましたら幸いです。
皆さんからのご感想やご意見、投稿などもお待ちしております。
※なみエールバックナンバー掲載のブログ記事は、“なみエール”のタグをクリックしてお読みいただけます。
こんにちは、地域づくり支援専門員の岸本です。
12月に入り、日を追うごとに寒さが増してきました。今回は、浪江町の冬の伝統行事である「裸参り」についてご紹介します。
1年間の無火災を祈る「裸参り」は、町の無形民俗文化財に指定されており、毎年旧暦の1月8日に行われ、初春の恒例行事となっています。
安政6年(1859年)に町内の繁華街が大火に見舞われたため、火災が広がらないように街並みを変えたことなどが由来と伝えられています。
裸参りは、白装束姿の若衆が、目抜き通りを掛け抜けるときに、沿道に集まった大勢の町民がバケツに用意した冷水をひしゃくで若衆に浴びせ、1年の無火災を願うもので、伝統の風物詩となっています。現在は、浪江町消防団第一分団第一部により継承されています。(浪江町ホームページ より引用)※2021年12月現在、休止中です。
裸参りに参加したことがあるという浪江町内在住の60代の方にお話を伺うと、「30代の頃に2回ほど参加したことがあり、当時は浪江消防団第三部に所属していた」とのことでした。
裸参りに参加した時の様子については、このようにおっしゃっていました。
「ひとしきり水をかけられているときはまだ良いが、雷神社が近づいてくると途端に水をかけてもらえなくなり、冷え切った身体に風があたって辛かった」
「それでも、不思議と嫌だったという気持ちはない。辛さを乗り越えて頑張ったからこその、達成感があった。終わった後に入るお風呂は最高だったな~。お風呂の湯がすぐぬるくなってしまうので、何度か沸かしてもらって入った。良い思い出になっているよ」
と、当時の様子を振り返り、笑顔で話されていました。
また、裸参りのチラシやテレフォンカードを大事にとっている町民の方もいらっしゃいました。
東日本大震災から間もなく丸11年を迎えようとしています。震災後も、火防祈祷だけは続けられており、毎年旧暦の1月8日には浪江町消防団員が浪江神社に参集して祈りを捧げています。
引き続き、裸参りについてブログで発信していきます。
ブログを通して、かつてにぎわいを見せたあの日を少しでも思い出していただければ幸いです。