タイトルをクリックすると個別の記事のみご覧いただけます。
こんにちは、地域づくり支援専門員の岸本です。
朝から雲行きが怪しく、天気が心配された10月9日。曇天ではありましたが、予定通りなみえ創成小中学校、浪江にじいろ子ども園合同運動会が開催されました。
今年で4回目の運動会。今年は新型コロナウイルス感染症対策として、町民参加は叶わなかったものの、まちづくりなみえを含めた町内で活動する団体が小中学校・子ども園と協力し準備を進めてきました。
一昨年の運動会の様子は、こちらのブログをご覧ください。→浪江の運動会
開会式では、運動会の定番曲である「ゴーゴーゴー(運動会の歌)」が歌われました。赤組と白組が微妙に違う旋律を受けもち、競い合うように盛り上げていく歌となっています。
子どもたちの元気に歌う姿を見て、自分の小学校の運動会を思い出してついつい口ずさんでいました。(調べてみたら、約18年前の歌ということが分かりました。)
開会式終了後は、特別種目のラジオ体操からスタートです。
子どもたちだけでなく、学校や園の関係者、協力団体も一緒に、ラジオ体操を行い身体を温めました。今年は中学生が見本をやってくれました。
今年の運動会は、児童・生徒数が増えたことで例年よりも競技種目が増え、合計14種目が行われました。
ここからは、浪江町ならではの種目をピックアップして紹介します。
まずは、チャンス走「出勤5分前~急げ!浪江のヒーロー達」です。こちらの種目は、カードが置いてある指定場所まで走り、カードを1枚取り、そこに書かれている浪江町ならではの職業の格好に着替えて、ゴールを目指します。
続いては、チャンス走「うけ丼クッキング」。「うけ丼」は、道の駅なみえのフードテラスかなでで出されているメニューですね。
こちらの種目は、カードが置いてある指定場所まで走り、カードを1枚取って、そこに書かれた指示に従い、いくらや鮭を拾ってゴールするというものです。
チャンス走はその名の通り、足の速さに関係なくどの子でも公平にチャンスがある種目のことです。浪江町らしさが落とし込まれていて、見ている大人も楽しめました。
そのほか、大玉転がしや玉入れ、リレーなど定番の運動会種目もあり、白熱した戦いに大人は釘付けだったようです。
小中学生が大人に混じり、お手伝いする様子もありました。
今年度の運動会のスローガンは「協力し 全力尽くそう 最後まで」。まさに、競技で全力を出し切るだけでなく、協力して作り上げた運動会だったと思います。
なみえ創成小中学校の児童生徒数は31名。そして、浪江にじいろ子ども園の園児数は28名(2021年10月15日時点)。
子ども園では、次年度から定員数が現在の3倍にあたる90人に増やされるとのこと。
浪江町に子どもが増え、さらに賑やかな運動会になることを楽しみにしたいと思います。
地域づくり支援専門員の引地です。
浪江町は、空高くさわやかな日々が続いています。
ただ朝晩は涼しくなり、乾燥の季節が近づく気配を感じます。
そんな火の元に注意する時季の前に、幾世橋住宅団地らいふく自治会では消火訓練を実施しました。
2020年4月に発足したらいふく自治会ですが、コロナの影響で設立総会はもちろん、行事やイベントもほぼ開催できずにいました。今回は浪江消防署の協力のもと、屋外でかつ短時間で行えるよう消火訓練を計画し、広く住民に呼びかけ開催へ至りました。
10月2日(土)13時45分、 集会所前に住民が集まりだし、自治会役員が受付と検温を行います。
「あら!○○さんじゃない~」「久しぶりに顔見た!」こんな会話が聞こえてきました。
同じ住宅団地にいてもコロナでの自粛期間が続き、散歩などでも顔も合わせなくなっていたようです。
14時、自治会長の挨拶・消防署からの説明の後、さっそくスタートです。
火の根本をめがけてホウキで掃くように、がコツのようです。
「お先にやってみてー」「まだやってない人ぜひ!」など声をかけながら、参加者21名順番に水消火器を体験しました。
最後に消防署から「皆さん、思いのほか消火器の手順がしっかりできていて驚きました。いざという時に消火器をすぐ使えるようにすることはもちろんですが、まずは火を出さないことが大事です。これからの季節、特に注意しましょう。」と総評をいただきました。
解散後、参加者の感想を伺いました。
「消火器の使い方、何度かやったけど忘れてたわ。定期的にやらないとダメね。」
「訓練もそうだけど、皆さん久しぶりに顔を見たから嬉しかった。元気そうでよかった。」
自治会長も「やはり、晴れている日に外で集まるのはいいね。時々こういう機会つくりたいし、みんな早くマスクを取って会いたいね。」と仰っていました。
短時間ではありましたが、青空の下で学び、何よりも久しぶりに顔を合わせお喋りの時間をもてたことが、大きな収穫だったのではと思います。
らいふく自治会の皆さま、お疲れ様でした!
こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。
浪江町内でも稲刈りの時期を迎えています。
苅野地区でも9月下旬ぐらいから作業が進められています。
苅宿行政区では生産組合の”苅宿ふれあいファーム”の皆さんがコンバイン2台で手分けして稲刈りを進めていました。見学したのは平日だったため、集まれる方6,7人で作業をおこなっていました。土日は集まりやすいということですが、生育状況や天候などにも左右されるため、思うような日に稲刈りはできないようです。
苅宿の田んぼの真ん中あたりに今年、大規模乾燥調製貯蔵施設のカントリーエレベーターが整備され、落成式のあった9月22日から稼働しています。
ふれあいファームの方にお話を伺うと「コンバインからコメを積んだトラックでそのまま運び入れればよいから、かなり楽になっている」とのことでした。
松本伸一組合長にお話を聞くと「耕作を放棄せざる得なかった後に除染作業で田んぼに凹凸ができたことで、水はけが悪いところや雑草が生えやすいところなどが出来てしまっている。収量などに影響するかもしれない」ということでした。震災と原発事故の影響で中断せざるを得なかったコメづくりは、なかなか難しい面もあるようです。
苅宿の今年のコメの作付けは15町歩で今後の目標は30町歩になっていますが、この日も多くの方が町外の避難先から駆け付けての作業であることなど、作付面積の拡大に向けては人手の問題を抱えています。
カントリーエレベーターに納めるコメとは別に、自分たちで乾燥、籾摺りするコメも確保し、苅宿のブランド米として販売する計画です。浪江町の新たな産品としておいしいお米、期待しています。
同じく苅野地区の酒田行政区の田んぼでは、町の教育委員会による自然体験学習”子ども週末チャレンジ”の取り組みとして10月2日(土)に児童が稲刈り体験をしました。JA福島さくら青年連盟と半谷好啓区長、区長の息子さんらが協力し実施しました。
なみえ創成小学校から7人が参加し、鎌を手に稲刈りなどを体験。お昼には保護者らとともに、新米をおにぎりにしてみんなで味わいました。元気な「おかわり!」の声も聴こえていました。
今年は今までのところ大きな台風被害等もなく、秋晴れの穏やかな日に浪江町内でも稲刈りが進んでいます。
今年の田植えの様子は以下のタイトルをクリックしてください。
今年の田植え<苅宿編>
今年の田植え<藤橋編>
今年の田植え<西台編>
今年の田植え<加倉編>
こんにちは。支援員今野です。
9月19日(日)、20日(月祝)の2日間、西台行政区の共同墓地前でお墓参り休憩所を実施しました。
今年も新型コロナウイルスの影響で、お盆の時期に予定していた請戸(大平山霊園)や樋渡・牛渡(公民館)のお墓参り休憩所は中止の判断をしましたが、西台では区長と相談し、対策をとって実施しましょうということになりました。当事業の活動においてはこのように、中心となる人たちと相談しながら、それぞれに考えて判断しています。
西台では検温や消毒、名簿記入へのご協力や間隔を取ったイスの配置、パーティーションの設置など、コロナ対策に努めました。
今年の彼岸の入りは20日でしたが、19日が日曜日なこともあり、19日と20日の2日間で実施。
「会うのは震災以来だね」「久しぶり!」「会えてうれしい、感激」などといった会話が今年も聞かれ、初日は14名、2日目は25名の方がご利用されました。
開催日前には恒例となった、会場となる屯所のお掃除を行政区の皆さんで実施しましたが、これまでで一番大掛かりになりました。
浪江町では防災コミュニティセンター整備事業が進められており、以前の消防屯所は多くが解体されています。2年近く前に集会所を解体した西台行政区では町から払い下げを受け、屯所を集会所として活用していく考えで、手続きを進めています。
投函されたチラシを見たり、呼びかけられた役員の方など大掃除には13名が集まりました。
スッキリ片付いた座敷は10畳の広さで、ホワイトボードや黒板も設置し、集会所として十分に活用できそうです。
ポンプ車が入っていた車庫は車を撤去し、倉庫のように使用。備え付けた棚に折り畳みテーブルやパイプイス、獅子舞や盆踊りで着たハッピなど様々なものを移し入れました。
今年は車庫内を活用したこともあり、例年2張りしているテントが1張りで済むなど、休憩所の準備も楽になりました。
「これからはここに集まれる」「お茶飲みできるね」などの声も聴かれ、さっそくお茶道具や電気ポットも持ち込まれていました。住民の方からは、片付け中に出てきたハッピを見て「もう1度みんなで盆踊りやりたいなぁ」などの声もありました。
コロナ対策をとって、地域の人が集まれる場となるよう期待しています。
片付け中にポータブルのレコードプレイヤーが出てきました。盆踊りのレコードも数枚一緒に保管してあり、震災前におこなっていた盆踊りでは、このプレイヤーでレコードをかけたものをマイクで拾って、それに合わせて盆踊りをしていたそうです。
確認すると問題なくレコードが再生できました。
まだまだ帰還されている方も多くはありませんが、いつの日か盆踊りが再開する姿を見られれば嬉しいです。
昨年の西台行政区お墓参り休憩所の様子はこちら→「お墓参り休憩所を実施しました」
盆踊りが盛んだった浪江町を伝えるなみエール第6号はこちら→「“なみエール”第六号を発行しました」
こんにちは、地域づくり支援専門員の岸本です。
権現堂地区では春と秋の年2回、ハエや蚊などの駆除を目的に消毒散布に取り組んでいます。
震災前から取り組まれ、畑や田んぼを持たない地域ならではの活動だと伺いました。
今年はコバエが大量発生し住民からの要望があったため、急きょ夏場の8月にも消毒散布を実施。そして、3回目となる今回は、9月13日から15日までの3日間で行われました。
参加者は、権現堂地区の区長や有志の町民の方に加え、町内で活動する団体や東京電力の社員の方。また、今回初参加として、町内でお仕事をされているお二人の方がお手伝いに参加されました。
2チームに分かれて、権現堂1区から8区までをくまなく歩き回ります。歩数にすると1日あたり約2万歩。
日中の時間帯に権現堂地区を歩くことで新たな気づきも生まれ、地域課題を考えるきっかけにもなりますね。何より、ポイント、ポイントで区長が話してくださるプチ情報が大変参考になりました。
最終日は、電動噴射機が一台壊れてしまったため、1チームは消毒散布、もう1チームはごみ拾いを実施しました。
ごみ拾いは、サンプラザ跡地や陸橋の法面などを集中的に行いました。特に空き缶や空きビン、タバコの吸い殻が多く、一部ではマスクのポイ捨てなども見られました。
地域の環境美化活動としてのごみ拾いは、コロナ禍により「以前よりもやりづらくなってしまった」という声が聴かれる一方、権現堂地区を歩いてみて定期的なごみ拾いは必要だと改めて感じました。
権現堂1区の佐藤秀三区長も「消毒散布だけでなく、ごみ拾いも活動のなかで一緒にやってもいいね」と、今後の活動について示唆されていました。
当たり前の日常は実は当たり前ではなく、誰かの下支えがあって成り立っているということを強く感じます。
そういった方々が高齢化し、当たり前の日常を守っていくことさえ難しくなってきていると感じてもいます。
ぜひお力をお貸しください。皆さんの力で地域を守りましょう。