なみえの今

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今年1回目の権現堂防犯まちあるき

2021年9月5日

こんにちは、支援員今野です。

8月27日(金)に今年は初めてとなる権現堂地区の防犯まちあるきが開かれました。
権現堂区長会で主催し、屋外でおこなわれる取り組みではありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年度までに参加された団体にのみ声がけし、一般に広く周知を図らない中で開催されました。

<昨年度の様子はこちら>
権現堂 防犯まちあるき(令和2年7月13日)
令和2年度第二回目 権現堂防犯まちあるき(令和2年10月1日)


そうは言うものの役場職員の方や警察署の皆さん、各復興支援団体などから合わせて20名を超す参加があったため、密を避けるために10名ずつぐらいにグループ分けをし、2つのルートでの防犯まちあるきが実施されました。

午後5時40分、まだ明るいうちに浪江町役場前に集合し、検温や体調確認などを済ませます。

権現堂1区の佐藤秀三区長の挨拶でスタート。

▲グループ分けの指示など聞く皆さん


1つのグループは新町通りの手前までの東西の縦長のルートを軸に、道の駅なみえの西側・常福寺から請戸川の手前まで足を延ばすコース。

もう1つのグループは役場西側から警察署の裏あたりまでを細かく網の目のようにまわるコースです。

それぞれ2キロ弱のコースを1時間近くかけて丁寧に歩きました。

▲側溝蓋のがたつきは、歩行時などの転倒の原因になります
▲小魚の住処となっている水路を確認
▲ルート図を見ながら歩きます
▲アパートや新築の家なども多い地区です


個人宅が社宅となり新たに住まわれている方や、管理されていない草むらが出来てしまったりと、街なかの景色も日々変化していることをあらためて感じました。

歩きながら区長同士で「帰って来ている家、空き家・・・実際に自分で歩いてみないとわからないもんだねえ」などといった会話も交わされていました。

まだ8月とはいえ、終わる頃にはだいぶ暗くなっていました。

▲終わる頃にはだいぶ日も落ちていました


参加された皆さん、お疲れ様でした。
権現堂区長会では、年内2回目の開催も検討するとのこと。まずはコロナが落ち着いて、一般住民の方も自由に参加できるようになればと思います。「火の用心」などの掛け声が、拍子木の音と一緒に聴こえてくる「夜回り」が定期的な活動になっていって、より安心して住める街が住民の皆さんでつくれれば素敵だろうなと、そんな風に感じました。

夏休みのラジオ体操

2021年8月26日

皆さんこんにちは、地域づくり支援専門員の引地です。

今年も本当に暑い日々が続きましたが、まもなく夏も終わりに近づいています。

さて、夏の思い出といえば、年代問わず『ラジオ体操』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。


継続している幾世橋住宅団地・集合住宅・近隣の皆さんでのラジオ体操ですが、3年目を迎えました。

教育委員会地域コーディネーターからお話をいただき、この夏の新しい試みとして、夏休みの子どもクラブに通う子どもたちと一緒に体操を行いました。

毎週火曜・金曜で全8回、子どもと保護者の方、近隣住民の皆さん、多くの世代が輪になりラジオ体操を通して交流です。


ラジオ体操ベテランの大人の皆さん、いつもよりシャキッと大きな動作で体を動かし、子供たちの見本になっていたようです。

▲雨の日は体育館で

ラジオ体操第2までは知らなかった子どもたちも、回を重ねるごとに徐々に動きを覚えてきました。

第2の動作の中に、“手と脚の曲げ伸ばし”があります(力持ちのような動作)。この動作になると「この動きイヤ~」と恥ずかしがったり笑ったりする女の子が多かったのですが、最終日には、しっかりとした動きができていたことが印象的です。


8/24(火)夏休み最終日。

ラジオ体操も最終の8回目、皆勤賞の3人兄弟です!

ピース姿のかほちゃんから感想をもらいました。「おもしろかった~、たいそうおぼえた!」

期間の途中でお母さんが「皆勤賞目指してがんばってるんです」と話していました。無事目標達成ですね。


大人の部では、ほぼ皆勤賞(1回休み)のお二人です。

「いや~、子どもと一緒にできて賑やかでよかったよ。孫やひ孫みたいだったね!」と笑顔でピース。


そして、体操終了後にはサプライズが待っていました!

子どもたちからダンスのプレゼントです。

距離を取りながらも、手拍子でノリノリの大人の皆さん。「2学期もがんばれー」とエールを送ります。

朝から盛り上がった、夏休みの最終日でした。


9月になれば秋の風が吹いて、過ごしやすい気温になることでしょう。

まもなく浪江にも収穫の秋がやってきます。

上ノ原 夏の花植え

2021年8月21日

こんにちは、地域づくり支援専門員の岸本です。

今回は、上ノ原行政区の活動について紹介いたします。

上ノ原行政区では、上期と下期に1回ずつ、花植えの活動を実施しています。

「地域の皆さんの交流の機会にすること」、「更地が増えて寂しくなった地域を明るくすること」を目的に、上ノ原行政区の佐藤秀雄区長発案で始まった取り組みで、今年で3年目を迎えました。

5回目の開催となった7月31日は、町内外から20名の方々が集まりました。

▲今回植えたのは、サルビア、マリーゴールド、インパチェンス

1年目は120個のプランターからスタートしましたが、2年目は200個、そして、3年目の今年はさらに数を増やし、250個が用意されました。

また、行政区内に工場を構えられた企業や新たに転入された方などにも広く呼びかけ実施されており、年々バージョンアップしている取り組みでもあります。

佐藤区長は、前日に、試しでプランターに植えてみたそうですが、色合いなどを気にして夢中で作業をしていたら、いつのまにか数えきれない数を一人で植えてしまっていた、とのこと。

地域の方もその姿を目撃していたようで、「佐藤区長が一人で全部やっちゃうのかと思った!」と、冗談交じりに話す方もいました。

▲男性はプランターに培養土を入れ、女性は花を植えていきます
▲夏休み中で子ども達の参加も

暑い中での作業でしたが、風が通って気持ちいい1日でした。

協力して作業を進め、休憩を挟みながら1時間半ほどで作業を終えることができました。

作業前後や休憩時間には、テントの下で交流。上ノ原行政区では7か月ぶりの集まりだったこともあり、皆さん話題が尽きないようでした。

「あの大きいカラスが、すいかやかぼちゃを突くんだぁ」「食べるならまだしも、いたずらで突くから困っている」など、鳥害について相談する方がいたり。新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応で、当日体調が悪く参加できなかった方を気遣って、「調子どう?無理しなくていいからね」と電話する方がいたりするなど、地域のつながりを感じる場面でした。

▲楽しいひととき

プランターは、上ノ原行政区内の道路脇など、23か所に配置されています。

夏から秋にかけて、花々がこの道を通る人々の心を和ませてくれることでしょう。

令和3年8月、請戸

2021年8月20日

地域づくり支援専門員 今野です。
1月下旬に復興祈念公園予定地周辺の請戸地区の状況をレポートしましたが、半年以上が過ぎた今、どのような様子か撮影して来ました。

まず向かったのは請戸漁港です。久々に港内まで入ってみると、荷捌き施設以外にも色々なものが出来上がって来ているなあと少し驚きました。漁船の手入れをされている方はもちろん、釣りを楽しんでいる人、折り畳み式のイスを出してのんびり休んでいる方などもいらっしゃって「夏の港の一風景」が少しだけ戻ってきたような印象を受けました。

▲荷捌き施設へと向かう道路
▲この日は晴れて穏やかな一日でした


続いて震災遺構として町が整備を進めている請戸小学校です。
校舎の手前には真っ白な壁の新築の管理棟が建ち、駐車場も整備されていました。
震災の記憶や教訓がしっかり伝わっていく場となるよう、そして町内外に散り散りになっている地元の方がつながる場となるよう期待しています。
請戸小学校は今年度中の公開が予定されています。

▲右に建つのが管理棟となります


前回お伝えした両竹地内の見晴台はもちろんまだ設置されています。
平日午前9時から午後4時まで利用可能で、沿岸地域を眺めることができます。


見晴台の周囲もあちこちかさ上げの盛土がされており、復興祈念公園も少しずつ形になってきているようです。


最後に沿岸部を一望できる大平山霊園に立ち寄りました。

お盆を少し過ぎていましたが、お墓参りやお墓の手入れに来られている方が2,3組ぐらいいらっしゃっていました。
一昨年まではお盆の時期、霊園のコミュニティ広場にテントを張り、イスやテーブルを並べ墓参者の皆さんの休憩所となるよう取り組んでいました。

災害危険区域に指定され、元の場に戻ることができず散り散りになってしまった皆さんが、久しぶりに顔を合わせゆっくりお話などして頂ければという思いで企画していました。

(その時のブログはこちら→大平山霊園 お茶っこ休憩所 大平山霊園で憩いの場づくり

▲慰霊碑から沿岸部を望む


昨年と今年は請戸の各行政区長とも話し合った上で、新型コロナウイルスの影響でやむを得ず中止としました。震災から10年が過ぎ、つながっていく場がますます重要となる中、区長らももちろん支援員としても非常に残念な思いですが、コロナが収束次第、皆さんがつながれる場をつくっていければと思います。

請戸では震災前に共同墓地があった場所に「先人の丘」が整備されたり、災害時の対応機能も備えた復興海浜緑地が整備されることなども発表されました。請戸小学校、復興祈念公園の整備なども進み、震災の記憶を後世に伝えていくとともに、皆さんが再会できる場も出来上がっていくと思います。

私たちも色々な施設を活用しながら、コミュニティにつながる場づくりを模索していければと考えています。


国玉神社 地鎮祭

2021年8月17日

こんにちは、地域づくり支援専門員の岸本です。

過日7月12日、川添にある国玉神社で地鎮祭が執り行われました。

国玉神社は平将門を祭神として祀り、大正7年に建てられました。

かつては「国王(こくおう)」神社と呼ばれていたそうですが、恐れ多いということで、「王」から「玉」に変わり、現在の「国玉(くにたま)」神社になったと、氏子の方から伺いました。

   

▲國玉神社 2018年撮影(出典:双葉郡未来会議

東日本大震災の影響により、鳥居や灯篭は崩れ、社殿が少しずつ傾いていった国玉神社。避難指示が解除されるまでの6年余りの間は手つかずで、境内には雑草が生い茂っていました。

その荒廃した姿に、心を痛められた方もいらっしゃるかもしれません。

2016年。震災と原発事故後に初めて氏子が集まり、国玉神社をこれからどうしていくか話し合われました。

「どんな形でもいいから神社を残そう」 

そんな思いから、再建に向けて気持ちをひとつに、動き出されたそうです。

2019年には正式に再建委員会が立ち上がり、それから2年が過ぎ、この日を迎えることができました。

社殿を取り壊し更地になった元々の場所に、再建委員会の大和田委員長のほか、役員や氏子の方々、工事関係者が出席し、切麻散米や鍬入などの儀式が行われました。

▲祝詞奏上
▲切麻散米
▲鍬入
▲玉串奉
▲御神酒拝戴

この日を無事に迎えられ、大和田委員長はこのように仰っていました。

「神社がなくなるということは、地域のつながりが絶たれてしまうということ。先人の苦労と努力、そして部落の伝統を決して途絶えさせてはならない、そういう思いで取り組んできた」

出席された方々からは、国玉神社での思い出話をいくつも伺うことができました。

川遊びに行くときは国玉神社が抜け道だったこと。境内にある枝垂れ桜が咲き誇ると花見に訪れたこと。

境内で行われていた盆踊りが毎年楽しみだったこと。露店のイカ焼きが絶品だったこと。など。

神社は、地域での人々のつながりを育んできた場所。またこの場所で再び、人々のつながりが創出されていくことを楽しみにしています。

国玉神社は2022年3月に竣工予定です。再建の経過をブログで発信していきますので、お楽しみに。