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こんにちは、地域づくり支援員の河原です。
10月21日に、谷津田行政区における「メガソーラー発電所設置工事起工式」を見学してきました。
上の写真は、谷津田行政区の住民を代表して玉串を捧げる原田区長です。
元々谷津田やその近隣地区は、水と日当たりに恵まれおいしいお米が採れたところであった、と伺いました。
しかし東西と南側の3方向を帰還困難区域に囲まれているという難しい状況があります。
ソーラー事業の導入自体は、区民の同意が100%得られたとのことですが、複雑なお気持ち、苦渋の選択があったのではないかと思いました。
上図は、南側から北側を向いて描かれた谷津田行政区メガソーラー発電所の事業イメージ図です。(MUFG様ご提供)
この右側=東に隣接する酒井行政区は、帰還困難区域に指定されています。
この酒井地区でも、別の事業者によるメガソーラー事業を導入する準備が進められています。
酒井地区では表土を削り取る除染は行わず、反転耕で土地表面の放射線量を下げる方法で実施されると聞きました。
一方、谷津田行政区の西隣りに接する大堀行政区も帰還困難区域ですが、復興拠点として先ずは除染作業が開始されています。
既に室原と南北でつながる県道35号線と、大堀から東に向かって谷津田、酒井、そして高瀬交差点で国道6号線につながる国道253線の除染は終了し、自由な通行が可能となっています。
上の写真は丁度日曜日だったので除染作業もお休みのようで、沢山の作業車が駐車していました。
この写真中央奥の陶芸の杜おおぼりが解除となる日が来るのが待ち遠しく思えます。
地域づくり支援員の引地です。
恒例となりました週末のクリーン作戦ですが、今回は幾世橋地区での開催でした。
集合場所は幾世橋小学校。
集合時間前にラジオ体操を流してみると、皆さん自然と輪になり体を動かし始めました。
約30名の皆様が集まり、佐藤区長からのご挨拶と出発の合図でスタート。
2チームに分かれ、幾世橋小~県道254、幾内橋と内匠町を進み、折り返して幾世橋小でゴールです。
約2キロの距離をごみ拾いしながら歩いた後はお茶を飲みながら交流会。
「みんなでごみ拾い、久しぶりで楽しみにしていた」
「最近浪江に戻ってきました、顔合わせができてよかった」
と言った感想や、
「小学校の時に植えた木があるはずなんだよな」
「『寿の池』があったことを憶えている方はいませんか?」
など昔の思い出に関する話、そして
「幾世橋小学校周辺を花できれいにしているんだ」
といった取り組みの話もあり、小雨が降る中でしたが、会話が広がり笑い声が響きました。
集合場所がみんなが通い関わった小学校ということで、それぞれの小学時代の話もされていたのが印象的でした。
幾世橋小学校は、幾世橋地区みんなの愛着ある場所だということを改めて実感したクリーン作戦でした。
地域づくり支援専門員の今野です。
クリーン作戦の実施も4回目、10月27日は加倉行政区でおこないました。
開催当日まで微妙な予報が続きましたが、前日夕方の時点では「天気予報は曇りで大丈夫そうだ」となり開催を決定。
しかし当日起きるとけっこうな雨…。収集場所となる集会所に「とにかく行かなければ」と到着すると加倉行政区の吉田区長がカギを開けて準備されていました。
さらに、すでにゴミを集め集会所に持って来てくださった方もいたので、予定通りに実施することに。
雨の中のクリーン作戦となりました。
今回の加倉地区クリーン作戦ですが、最初に集合してからゴミ拾いを皆で一緒にしていく方法ではなく「震災前は、ひとりひとりがごみを拾いながら集会所に持ってきた」と区長が話されたことで「今回も従来通りのやり方でやってみましょう」となりました。
すぐにまた住民の方がお二人ほど、集めたごみを持って来てくださったので集会所の中へとご案内しました。
雨の中なので、ポットで沸かした温かいお茶を提供しました。
これまでのクリーン作戦にも町外から足を運んでくれた方がいらっしゃいましたが、今回はなんと「タブレットで開催を知り、いま住んでいる会津から来ました。クリーン作戦を最優先に予定に入れました」とおっしゃる方がいて、感激しました。
「ずっと浪江町で暮らしていて、町に世話になったので」ということでした。
ごみ拾いで印象的だったのは、114号線を中心にずっとごみを拾われる方がいたので聞いてみると「こうして清掃活動をしている住民がいると気づいてもらうことで、車からのポイ捨ても無くなればと思って」とのことでした。
集会所内では行政区の現状や、お互いの自己紹介などで交流が深まりました。
吉田区長からは「震災以来となる集まりの場ができた」と感謝の言葉をいただきました。
(参加された皆さんで記念撮影)
加倉地区では震災以前、いろいろな行事があったようで、集会所に飾ってある写真を見ていると「加倉ウォーク」という地域歩きだったり「苅野駅伝大会」があったりなど、活動が盛んな地域であることを感じました。
(加倉ウォークの様子。震災前のアルバムから)
こうした行事が、近い将来に何らかの形で復活するようなお手伝いをしていきたいと思います。
加倉の皆さん、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします!
地域づくり支援専門員の今野です。
10月に入り毎週末に実施して来たクリーン作戦。3回目となる今回は、酒田地区で開催しました。
クリーン作戦の実施にあたっては、地域に居住している方を直接訪ねてチラシを渡したりポストに投函したり、また、タブレットに掲載するなどしてお知らせしています。
加えて今回は酒田の大越区長が、少し前に開催された稲刈りイベントの際に集まった住民の方へ話してくださったりなどもあり、可能な限り周知を図れたかと思います。
…とは言うものの、酒田地区も住民の帰還はまだまだ多くはないことから、当日までは「果たして何人ぐらい集まってきてくれるのだろう…」と不安ではありました。
しかし、集合時間が近くなると一人、二人と、皆さんあちらこちらから集まって来てくださいました。
およそ20人近くになったことから「作業の効率化を図ったほうがいいかなぁ」と思い “二手に分かれて作業する” ”何人かは残って集会所の周りを掃除する”など、ごみ拾いの周り方を大越区長に提案しましたが…
「まちづくりなみえから相談をもらって説明を受けた際、このクリーン作戦は、住民のみんなが顔を合わせたり交流することが主旨だと理解しました。大人数で動くのは合理的じゃないかもしれないけど、今回は本来やろうとしていた”みんなで一緒になったごみ拾い”で良いと思いますよ」と話されました。
あたたかいお言葉をいただき、今回はみんなで酒田の集会所からぐるっと1時間程度、ごみ拾いをしました。
作業中、家の前を通りながら「ここが我が家。お茶飲みに来て」などのやり取りもあったようです。
終わってちょっとした懇親会となり、一人ずつ自己紹介です。
皆さんからは
「避難指示解除後、真っ先に帰って来て住んでいるが、今日はみんなの顔が見れてうれしい」
といった感想や
「震災前に酒田に転入して来たが、地域にとけこむ前に散り散りになった。これからよろしくお願いします」
といった、あらためましてのご挨拶。
また、沿岸部で被災し転入した方がご家族で参加されていたり…等、地域の皆さんの交流の場となっていました。
タブレットを見て、町外の現在お住まいである家から駆け付けてくださり「楽しみに来ました」の声を頂いたのもうれしかったです。
皆さんの力で、集会所や地域の道路がきれいになりました。
今回のクリーン作戦をきっかけに、地域の交流や活動が生まれていくといいなと感じました。
引き続き、地域と共に考え、行動していきます。
地域づくり支援専門員の引地です。
~第1回 なみえ創成小中学校、浪江にじいろこども園合同運動会~
10月13日(土)浪江の空に、子供と大人の笑い声が響き渡りました。
第1回の運動会を成功させるべく、学校と町内9つの団体が協力し、数か月前より一緒に企画を練ってきました。
空になびく旗!運動会のお決まりの音楽!(文章ではお伝えできないのが残念です)
この雰囲気に私は、開会式の前からワクワクが止まりませんでした。
「お父さんお母さん、おじいさんおばあさん、地域のみなさん、今日は私たちの運動会です!」
低学年の3人による開会式の挨拶もバッチリきまりました。
1年生のお母さまからお話を聞くと、家で毎日、椅子に立って練習をしていたそうです。
“うまく言えてホッとした~”というお母さんの安堵の笑顔が印象的でした。
そして来場者みんなで準備運動。
玉入れのほか、「こちら創成宅配便」という名の一輪車レース、大人がカブに扮し子供が引っこ抜く
力だめし「大きなカブ」など。地域の皆さんも混ざり子供たちと触れ合い、運動会を楽しみました。
プログラムの最後は、協力団体がその場で作ったなみえ焼きそばを、子供たちが来場者へ渡しながら、
直接感謝の言葉を伝えていました。
参加した町民の方の感想を聞くと、
「こんなに人が来ると思わなかった~、玉入れに参加して思いっきりやったわ、サイコーだった!」と
清々しい笑顔で答えてくれました。
子供も大人もみんなが同じ空間の中で笑いあい、大成功の運動会でした。
また来年、ひとつ大人に成長した子供たちと浪江の空の下で会いましょう!